よそで学ぶのはムズカシイ。
●ピンチのときこそ、家族の絆が試される。
●親が子に期待するのと同じくらい、子は親に期待している。
●子どもは親の姿を見て学んでいく。
●人からもらう幸せだけでなく、人のためにできる幸せもある。
●いじめは人間として恥ずかしい行いだ。
●みんなそれぞれが世界でたった一つの命なんだ。
●だれもがよりよく生きようとしている。
●いい本に出会うことは、いい人に出会うことに似ている。
●人を差別するような子にはなってほしくない。
きずな
子どもの成長につれ、子どもの生活する世界は家族を 越えてますます広がり、人間関係においてもさまざまな 経験をすることになります。順調なことばかりでなく、 いろいろな悩みにぶつかることもあるでしょう。 そうしたときに家族のやさしさや思いやりがあると、 それが励ましになり、子どもにとっては勇気をもって、 問題を解決する力にもなるでしょう。そしてさらに、人々 と思いやりをもって接する心をはぐくみ、人との友好的 な関係を築く力をはぐくむことにもつながるでしょう。
ピンチのときこそ、
家族の絆が試される。
7 . 思いやり
まず、家族で思いやる まず、家族で思いやる
きずな
親が子を思いやるのは当たり前と思われていますが、 どれだけの親が実際に子どもを思いやっているでしょう。 思いやりとは、子どものことをよく知ることです。よ く耳を傾け、子どもの中の世界がどんなものなのかを理 解しようとし、たとえ自分の思う通りでなくてもその子 の世界を受け入れることです。
子どもの存在に感謝し、尊敬を払い、愛情を深めてい くことによって、親子の関係は進歩していきます。思い やりの心をもって接すれば、子どもが親に話をするのが 安心で楽しくなり、いじめなどの悩みも自然に打ち明け られるようになるはずです。
子どもを思いやる 子どもを思いやる
親に感謝し、親を思いやる心は、広く他人を思いやる 心の基となる大切なものです。まず親が自らの親である 祖父母を大切にする姿を見せることを心がけましょう。 大人たちは、自らの親への接し方や、思いやりのある 社会のために何が必要かについて、子ども自身から問わ れているのだということを考えましょう。
子どもは親の姿を見て
学んでいく。
7 . 思いやり
親が率先して祖父母を大切にする 親が率先して祖父母を大切にする
バスや電車で体の不自由な人やお年寄りに席をゆずること
(注)全国の公立小学校2・4・6年生、中学校2年生、高校2年生約26,000人を対象に調査 資料:「『青少年の自然体験活動等に関する実態調査』報告書」
平成18年・独立行政法人国立青少年教育振興機構 25.6% 33.9% 27.5%
11.8% 1.2%
「バスや電車で体の不自由な人やお年寄りに席をゆず ること」を小・中学生の60%は「していない」「あまり していない」と答えています。人を思いやり、行動する 愛情や勇気をもった人に育てるために何ができるでしょ う。
思いやりの心は、子どものころからの日常における実 践を通してはぐくまれます。まず親が率先してやってみ せながら、子どもたちが自然に妊婦や高齢者に席を譲っ たり、障害のある人などが困っているときに声をかけた りすることができるようにしつけを行うことが大切です。
親が率先して人助けをする 親が率先して人助けをする
していない あまりしていない だいたいしている 必ずしている 不明
0 20 40 60 80 100(%)
いじめは、卑劣な行いです。悪いのはいじめる子ども であって、「いじめられる側にもそれなりの理由がある」 などということは全くの間違いです。
いくら軽い遊びや悪ふざけ、ジョークのつもりでも、 いじめられる側の苦しみ痛みは時には死を覚悟するほど 深刻なものです。いじめをはやし立てたり見て見ぬふりを することも同じである、ということを家庭の中できちん と話し合いましょう。そして、自分の子どもがいじめを しているとわかったら、必ずすぐにやめさせてください。 逆に、子どもがいじめにあっているのでは、と感じた らすぐに子どもと話し合いましょう。心の優しい子ども ほど、いじめにあいやすく、誰にも悩みを打ち明けられ ないことがあります。また、日頃から子どもに対して、 必ず守ってあげるから、少しでも何かあったら話すよう に、と言ってください。子どもの一つ一つの行動をつぶ さに見られるのは、家庭以外ありません。子どもの示す 小さな変化をみつけ、子どもの悩みや不安を受け止めて あげてください。
いじめられていることが分かったら、すぐに学校に連 絡しましょう。いじめられた子を守るため、場合によっ ては、クラス替えや転校することも含めて、何ができる か相談しましょう。
いじめは
人間として恥ずかしい行いだ。
7 . 思いやり
家庭でもいじめについてしっかり考える 家庭でもいじめについてしっかり考える
身近な人の死を目の当たりにすることが少なくなったり、 殺人を繰り返すテレビやゲームなどで虚構の死に慣れた りして、命の重さやかけがえのなさを感じにくくなって います。
自然の中の体験活動に参加させたり、動物や草花を大 切に育てたりするなど、さまざまな生き物とその死にふ れる機会を意識的に用意し、子どもに生命の尊さや大切 さを実感させましょう。
また、亡くなった人の家族や傷つけられた人の気持ち を想像させるなど、その悲しみがどんなに深いものかを 理解させましょう。
子どもに命の大切さを実感させる 子どもに命の大切さを実感させる
見えにくい、聞こえにくい、うまく話せない、発達に 遅れがある、身体が不自由であるなどの障害がある子ど もたちがいます。
障害がある子もない子も皆、よりよく生きたいと願っ ている「大切な仲間」です。
障害があっても社会で活躍している人がいることなど、 日頃から家庭の中で子どもに話していきましょう。
だれもがよりよく
生きようとしている。
7 . 思いやり
障害がある人もない人も大切な仲間であると教える 障害がある人もない人も大切な仲間であると教える
読書は、想像力や考える習慣を身につけ、豊かな感性 や情操、思いやりの心をはぐくむことができます。です から、テレビやマンガが好きな子にも、本を読む時間を もつように家庭で習慣づけたいものです。
そのためにも、食事の時間のように「読書の時間」を 設ける、親子で図書館に行く、親も一緒に本を読むなど 工夫し、子どもが読書の楽しさと出会えるきっかけをつ くりましょう。
また、読書を通じて子どもが感じたり考えたりしたこ とに耳を傾け、話し合うなど、親子の会話を増やし深め る契機として読書を活用することも大事です。
感動する本との出会いを大切にする
家や図書館で、普段(月∼金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、読書をしますか
2時間以上 1時間以上、2時間より少ない 30分以上、1時間より少ない 10分以上、30分より少ない 10分より少ない 全くしない
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%)
その他 無回答
小学生 中学生
資料:「平成21年度全国学力・学習状況調査(小学6年生 約116万人 中学3年生 約108万人)」 文部科学省 4.8% 7.8% 14.2% 21.3% 12.6% 39.1%
10.1% 19.2% 26.0% 16.9% 21.6% 6.1%
親は、子どもがいじめに加わったり、他人を差別し傷 つけていることに気づいたときには、それが人間として 恥ずかしい行いであることを教える責任があります。 その際、理屈であれこれ言うより、子どもを愛してい ること、すてきな人に育ってほしいこと、弱い者をいじ めたり差別したりするのを見てショックだったこと、人 が傷つくのを喜ぶことに怒りを感じたこと、二度として ほしくないこと、など親としてのほんとうの気持ちを伝 える努力をしましょう。
また、まず親自身が偏見をもたず、差別をしない、許 さないということを、子どもたちに示していくことが大 切です。
人を差別するような子には
なってほしくない。
7 . 思いやり
差別をしない偏見をもたない子に育てる